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今回の限定生産モデルは、12月14日に再販開始を控える「Cz75 セカンド HW」をベースに、スライドを短縮して印象的に生まれ変わらせた特別モデル。
AT84とは、スイスのITMというメーカーがかつて製造していたCz75クローンのことで、現在はITM社は廃業してしまっているようです（by wikipedia）。
スライドとフレームの刻印はAT84のものが打たれており、これだけでも雰囲気はかなり違いますが、本モデルはさらにスライドを短くし、バレル側面も軽量化のためカットされた異色の仕様。
より詳細な画像情報がまだ来ていないのですが、メーカー提供画像を見る限りは両サイドだけカットされているようにも、六角形にカットされているようにも見えます。どちらにしても、スライド後退時にバレルが覗いた姿はかなりカッコ良さそうです。
さらに、先端に14mm逆ネジが切られたスレッデッドバレル仕様。この佇まいはなかなかバランス良くて好きです。短めのサプレッサーとか似合いそうですね。
その他の点は、スライドストップがロングタイプになっているのと、グリップが木製で焼印による意匠が施されている点。グリップのデザインはちょっと派手めで好みが分かれそうなところですが、もし苦手なら他のものに変えてしまっても良いと思います。
個人的にこだわってるな〜と思った部分がありまして、フレーム前方下部のカット形状が新規デザインというところ。スライドを短くしただけではなくて、それに合わせてフレームの形も外観的にマッチするように作られているわけですね。この滑らかなカットは良いです。
最初にグリップの模様が目に入ってしまうので、パッと見の印象がちょっと派手に感じちゃうのですが、よくよく見ているとけっこう渋いカスタムだと思います。先月の「タイプ54 Xコンプ」も良作でしたが、今回もオススメですよ。
〜蛇足〜
↓AT84実銃動画
銃について調べていたら出てきたので良ければご覧ください。
上の動画の中で、「これはアメリカに2,3丁しかない銃で、手に入れられたのはとても幸運です。pre-Bによく似た素晴らしい仕様です。」みたいなことが紹介されていて、事情にさっぱり詳しくないものの文脈から推測しますと、「マニアならみんな欲しいものリストに入ってると思うけど、全然手に入らない"pre-B"っぽいCz75クローンをゲットしたよ！いや〜美しいし滑らかだし、やっぱり良い銃だよ〜」ということのようです。
で、pre-Bとは何ぞや？という話なのですが、実は現在でも手に入るCz75は第3世代（3rd）モデルとなっており、"Cz75B"と呼ばれています。プレBはBの前、つまり1stと2ndのことを指すようで、大雑把に言うとスパーハンマーと丸いトリガーガード、固定フロントサイトを持ち、機構的にはファイアリングピンブロックを持たず、シューターにはこの仕様が大人気いうことらしいです。
全然知りませんでした。
動画見ても「いつも通りの普通のCzやんか〜」くらいにしか感じず、何かこの人すごく興奮してるけど、何がそんなにありがたいの？という状態だったのですが、そう、私はKSC（と、マルシン）のCz75しか知りませんし、これらは全て1stか2nd。つまり、海外の人が泣いて喜ぶような貴重なプレBの姿しか、知らなかったのです。銃の世界は奥が深いですね。ひとつ賢くなりました。
〜蛇足おわり〜
ということでKSCさんの最新限定モデル。先月出たばかりですから、最近かなりサイクルが早いですね。こうやって頑張って新モデルを作ってくれるのは、ショップとしてというよりも、一トイガンファンとしてとても嬉しいことです。こちらもしっかり盛り上げていかなければ！と思います。
タイミング的に、これがKSCさんの今年ラストモデルになりますね。2021年の締めくくりに、是非オススメしたい銃です。
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